新型コロナ の感染動向について

今後の流行を占う意味で2-3月にかけての岡山市の新型コロナウイルス感染者の報告を年代別にまとめて週平均を最近見ていたりします。(縦軸が人数で各週ごとに減少が見て取れるかと思います)

なぜ岡山市かというと大体大きな都市から滲み出るように増えていくからです。岡山市に遅れて2週程度で倉敷も変動することが多いです。

(全国のトレンドを先読みしたければ東京都と大阪府を見ておくと傾向がわかりやすいです。東京におくれて数週間で岡山県も増えていきます。)

20代がこの1ヶ月は横ばいですが他は減少傾向をまだ維持しています。

春休みの終わりとともに再度増加がみられる可能性が高いと思われます。

ブースター接種を受けること、子供さんのワクチン接種をすることが個人防衛のために必要です。

3回打つとオミクロンにも対応する抗体が作られるという報告があります。

どうやら三回打つことで多様な変異に対応する免疫記憶ができるのではないかという事が仮説として挙げられています。

実は多くの子供さんは定期接種といって麻疹や風疹、水ぼうそうなどなど10種類の感染症についてワクチンを打たれています。また任意接種で他の疾患についてもワクチンを打ちます。

これは人類が感染症を克服してきた歴史のなかで十分に安全性と効果が確認されたもので公費負担になっています(自己負担ゼロ)。これらの多くは三回接種が基本ですのでワクチンを三回受けるのは基礎的な免疫を身につけるのに最低でも必要な回数なのかもしれません。

インフルエンザについては大人になるまでに何回かかかったりワクチンを受けていて年単位での基礎的な免疫があるために重症化しないと考えれば最低三回のワクチン接種はご自身を守るために必要と考えられます。

小児についても同様で全く準備なくコロナウイルスにかかってしまうより準備ができた上での方が発症するリスクや重症化や死亡を増やすために重要と考えられます。現在わかっている範囲では副反応については12歳以上とくらべて副反応はやや少ないようです。

欧州は今再拡大に見舞われています。日本での感染拡大も遠くなく訪れるでしょう。身を守るためのワクチンと手洗い、うがい、マスクそして三密を避けるを続けていきましょう。

副院長 当真貴志雄

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